有給休暇が取りづらい会社はおかしいから、気にせずもぎ取れ

有給休暇が取りづらい会社はおかしいから、気にせずもぎ取れ 仕事
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有給休暇なんて都市伝説だと思っていた時代が私にもありました。こんにちは、どぶのごみ子です。


ゆうきゅうきゅうか。

なんと甘美で魅惑的な響きでしょう。給料が出る休暇なんて、まじで夢みたいに素敵な制度だと思います。


でも会社によっては、有給休暇がガチで夢扱いされてるケースも少なくなくて。


義務だ権利だと言いながら、なんやかんや有給休暇が取りづらい会社は多いです。

かつては私も取りづらい空気に負けて「有給休暇など存在しない」と思っていたのですが、近年は自他ともに認める『有給休暇をゴリゴリ消化する女』に成長しました。



だって、せっかくある休みを使わないでいる理由がねえ。



旅行やライブなどイベントのために取る有給休暇も楽しみですが、あえて何の予定もない日に有給休暇を取ってだらだら過ごすのもとても贅沢です。


ということで今回は「取りづらい有給休暇なんて力ずくでもぎ取れ」をテーマにお送りします。

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有給休暇が取りづらい会社はおかしい

有給休暇が取りづらい会社はおかしい

有給休暇は労働者の権利なので、その権利さえ正しく使わせてくれない会社はおかしいです。

そもそも、有給休暇が何のために存在するかご存知ですか。


有給休暇は『労働者をリフレッシュさせるため』に存在しています。


人間は機械のように、電源をオンにしたからといって常時フルパワーでは稼働しませんよね。

そのことを理解し「通常の休みとは別にプラスアルファの休みを与えるから、心身の疲れを取ってまたバリバリお仕事頑張ってね♡」と言ってるのが有給休暇です。なんていい奴。


だから、そんな仏のような有給休暇様をぞんざいに扱い、社員に与えない会社は結局のところ「お前のリフレッシュとか知らん。いいから黙ってフルパワー出せって」と言っているようなもの。鬼かよ!!!

おかしな会社で働いていると人は洗脳される

かつて私が働いていたブラック企業では、有給休暇なんてものは存在しませんでした。

…というと少々被害者面がひどくって、正確には制度は存在していました。

しかしその存在感を鉛筆で例えるならHB並みの薄さで、有給休暇という制度は存在しないも同然だったのです。

当時の私は「有給休暇は取れないのが当たり前」と諦めたり「私が休んだら仕事がまわらない」と根拠のない理屈で自分を納得させたりしていましたが、


( ‘ ^’c彡☆))Д´) パーン‼


昔の自分に今の自分が会えるのなら、もれなく張り手してやりたいです。


労働者の権利として法で守られている以上、有給休暇を取ることは当たり前ですし、たかだか自分ごときが一日休んだだけでまわらないような仕事はシンプルに人手が足りていません。


有給休暇が取りづらいことを「仕方ない」とか「当然」とか考えてる人は、ただ会社の雰囲気とかイカレ系上司に洗脳されてるだけだと気づいてほしいです。

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有給休暇が取りづらい理由

有給休暇が取りづらい理由

実体験をもとに有給休暇が取りづらいと感じる理由を考えてみました。

有給取らないよね?ね?という圧力があるから

取りづらいと思う理由ナンバーワン。

上司や職場の雰囲気によっては「有給休暇なんて取らないよね?」という無言の圧力が存在します。


こういう職場では誰も有給休暇を申請しないため、どことなく「自分だけ有給を取るのは申し訳ない」「取ったら他の人に悪く思われる」という気持ちになるでしょう。

結果、会社のことをおかしいと思いながらも圧力に屈する形を取らざるを得ないのです。


また、万が一申請しようものならめちゃめちゃしつこく申請理由を聞かれたり、ネチネチ嫌味を言われたりしてまーーーめんどい。

会社が嘘をつくから

有給休暇の残日数を給与明細などに表示せず事実よりも少ない日数を教えたり…

有給を申請しても「この日は忙しいからムリ!」「この日もダメ!」と嘘の忙しいアピールをしたり…

「アルバイトや契約社員には有給ないよ」と大嘘をついたり…


有給休暇を取らせないため、あの手この手で嘘をつく会社は実際に存在します。

たとえ「なんか嘘っぽいな…」と思っても、さすがに堂々と「嘘ですよね?」とは言えず、結局有給休暇が取れないままなんてことも珍しくありません。

有給を取ると面倒になるシステムを採用してるから

有給申請をするためにはあらゆる人にハンコをもらう必要があったり、有給休暇を取ることで休み明けの仕事がドバっと増える仕組みになっていたり。

このように「有給休暇を取ると仕事の手間が増えるシステム」になっている会社もあります。

そんな会社ではいくら「有給休暇取っていいよ!」と言われても、取るのが億劫になるのは当然のこと。


本当は会社が有給を取らせたくないと思っているのか、ガチで社員への思いやりが欠落しているのかはわかりませんが、いかんせん有給休暇を取りづらいシステムは厄介です。

有給休暇が評価に影響を及ぼすから

会社によっては有休消化率が高い=仕事への意欲が低いとみなす会社もあります。

そういう会社では有給を消化すれば当然それがそのまま評価に直結するため、昇進や昇給を真面目に考える人ほど有休が取りづらくなるでしょう。


はっきり言って、やべえ会社です。


そもそも仕事は何日働いたかとか何時間働いたかとかより、ちゃんと結果を出したかが全てだと思います。

出勤日数や時間だけで社員の頑張りを計ろうとする会社なんて「弊社は真っ当な社員評価システムを持っていません!」と堂々と言っているようなもの。

有給休暇の取りづらさに負けると起こること

有給休暇の取りづらさに負けると起こること

有給休暇、取りづらいですよね。

ですが、そんな取りづらさに負けるとどうなるのかについて本気出して考えてみたことはあるでしょうか。

有給休暇が消滅する

いわずもがな、有給休暇には有効期限があります。

「ある日数以上有給休暇がたまると消滅する」というルールがある会社もありますし、そんなルールがなくても発生から2年以内に使わなければ、有給休暇はきれいさっぱり姿を消すのです。


そしてそれは、有給休暇のぶんタダ働きしたも同然といえます。

だって、有給休暇を取らずに働いたって給料が増えるわけじゃないからね。

もちろんタダ働きにならないように、会社が社員の有給を買取ってくれるケースもありますが、ただ「有給消滅したの?ふーん」くらいで終わらせる会社もあるのが現実で。


つまり何が言いたいかって、有給休暇は取らずにいると消滅して、そうなるとめちゃめちゃもったいないことが起こるんだぞってこと。

一生有給休暇が取りづらいまま

有給休暇の取りづらさに気圧されれば、この先もずっと有給休暇が取りづらいままです。

なぜなら、現状の有給休暇を取りづらい空気を打破するためには、誰かが人柱となって有給を申請する必要があるから。


「誰かが先陣を切ってくれるだろう」と思うのは自由ですが、そうやって他人任せにし合う人たちしか職場にいないから有給休暇が取りづらい現状になっていることを自覚する必要があります。



有給休暇なんて尿意みたいなもんです。

誰か一人が「ちょっとトイレ行ってくるね」というと「あ、じゃあ私もついでに行っとこうかな」つって連れションする感覚に似ています。

実際、私が勤めていた会社でも、私がバンバン有給申請する姿を見て後に続いた人たちが数名いました。


取りづらい有給休暇を申請することは勇気がいることですが、誰かが行動しないことには現状は変わりません。

取りづらい有給休暇をもぎ取る方法

取りづらい有給休暇をもぎ取る方法

有給休暇の取りづらさに負けていても、損はするは取りづらさは改善しないはでいいことありません。

なら残された道はただ一つ。有給休暇をもぎ取るのです。

とりあえず申請書を書いてみよう

有給休暇を取るためには、とりあえず申請書を書かないことには始まりません。

実際は口頭で報告するだけでも問題ないそうですが、しっかりと「申請した」という証拠を残すためにも書面で提出するのがベターです。


中には有給休暇申請書が存在しない会社もありますが、申請書の書式にルールはないので手書きでもおーけー。ネットにはテンプレートもたくさん落ちています。


ちなみに有給休暇の申請理由は「私用のため」オンリーで問題ありません。

そのまま勢いで提出しよう

「嫌味を言われるのかなあ」とか「拒否されるのかなあ」とか、あれこれ考えると余計に提出するのが怖くなるので、申請書が書けたらそのまま提出してしまいましょう。

提出すれば「取りづらいけど取れる」のか「取れない」のかが明確になります。

「取りづらいけど取れる」のなら、それ以降も定期的に有給休暇を申請することで少しずつ有休を取る人が増え、社内の空気が改善するかもしれません。

また、もしも断られた場合は「その理由」と「いつなら取得していいのか」を聞き、時期をずらして申請してみてください。


時期をずらして何度お願いしても有給休暇が取れないのなら、それは「取りづらい」のではなく「取れない」のです。

そうなったら遠慮するこたありません。次の作戦に移りましょう。

取れないなら労基へGO

有給休暇が取れないのなら、まずは人事部や労働組合に相談してみます。

ですが、それらの機関が動いてくれない場合や、小さな会社で機関がない場合は労働基準監督署へGOです。

ただし、労働基準監督署も暇ではないので、必ず動いてくれるとは限りません。


労基に動いてもらうためには、有給休暇が取れない証拠を見せ、事実を証明する必要があります。


そのため、まずは証拠集めから始めましょう。


手元に用意したい証拠は、有給休暇の条件が記載された「雇用契約書」、有給の日数が確認できる「給与明細や勤怠管理表」、そして申請を拒否された証拠となる「申請書や音声記録、メール」などです。

実名で申告しても会社にはバレない

労基は匿名でも相談できますが、問題解決率を少しでも高めたいのであれば自分の名前を明かして申告するようにしましょう。

なぜなら実名の方が動いてもらえる可能性が高く、かつ労基はあなたの名前を会社にバラさないから。


「労基には相談したい。でも会社にはバレたくない」と考える人が多いと思いますが、ご安心を。

労働基準監督署には守秘義務があるため、会社に通報者を聞かれても教えません。

私の知人はある日「サービス残業させられすぎてハゲそうだ!!」とブチ切れ、実名で労基に駆け込み会社に調査が入りましたが、通報者として特定されなかったそうです。


それでも不安な場合は労基の方に「自分の名前は会社に言わないで欲しい」と伝えておいてもいいですね。

有給休暇なんて取ってなんぼ

有給休暇なんて取ってなんぼ

有給休暇が取りづらい会社は嫌だよねって話でした。


申請しなきゃ有給休暇は取れません。

「取りづらいから取らない」のでは、ただあなたが損をするだけ。


「有給休暇が取りづらいのが死ぬほどつらい」「全く取れない環境に疲れた」のなら、もちろん転職するのも一つの手です。

ですが、転職先の会社で必ず有給が取れるかなんてわかりませんし「有給以外に大きな不満はないんだよな~」なんて場合もきっとあるでしょう。


なら有給をもぎ取る努力をしてみるのだって悪くないはずです。



有給休暇、どうぞ取ってください。

新人だからとか、周囲からどう思われるとか、仕事がまわらないとか気にしちゃいけません。

使うべき権利を使ってるだけなのに文句を言う方がおかしいですし、仕事がたまるのなら前倒しでやるなり誰かにお願いするなり、最悪諦めてガッツリ休んだ次の日にめっちゃ働くなりすればいいのです。


有給休暇は労働者の財産ですが、一生ものではありません。

ある内にパーッと使ってやりましょう。


んじゃまた。