やりづらい「年上部下」への接し方。指導法は?タメ口はあり?

やりづらい「年上部下」への接し方。どう指導する?タメ口でいいの? 仕事
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ある日の昼下がり、偉い人がやってきて私に言いました。


「あなたの部署に人を入れる。年上部下ができることになるけどよく面倒をみるように。よろしく。」


いや待てコラ。全然よろしくないぞ。面倒なんて見たくない…!と思う気持ちを飲み込んで笑顔で快諾した私は、立派なサラリーウーマン。こんにちは、どぶのごみ子です。


というわけで、30歳の私に43歳の年上部下ができました。



やりづらさがすごい。



今までも年上部下っていたけど、過去一やりづらい。

年上部下の個人的な個性のせいなのか、それとも私の指導力のなさゆえか、仕事を教えるにしてもコミュニケーションを取るにしても、とにかくスムーズにいきません。



しばいていいなら、しばいてる。とっくに。



しかし、私は雇用主ありきの、しがない会社員。
やりづらいから年上部下とは仕事しない、というわけにはいきませんし、無論しばくわけにもいきません。


今は、年上部下とやりづらくないお付き合いができるよう、接し方や心の持ちようを、日々試行錯誤しています。

同じく年上部下との接し方に悩んでいる人の役に少しでも立てるよう、今日はその試行錯誤の成果をお話しできればと考えました。


ということで、今回のテーマは「やりづらい年上部下ができても、頑張って接していくしかない。」です。

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やりづらい年上部下とは

やりづらい年上部下とは

指導を聞いてくれない

「知っているので大丈夫です」
「そんなこと説明されなくても分かってます」

等という言動をとり、指導に聞く耳を持ってくれない年上部下がいます。


言動の通り、仕事に深い理解があるのであれば話は別ですが、大概そうではないことが多く、後々のミスに繋がることもしばしば。



教えた通りやってくれよォォ…



指導を聞かずに突っ走る系の年上部下は、社内でも浮いた存在になりやすく、職場の人間関係をギクシャクさせてしまいます。

注意や指摘をすると不機嫌になる

中には、注意や指摘を受けると怒り出したり、不貞腐れたりして、扱いづらさをいつもの三割増しくらいで発揮してくる年上部下もいます。


このタイプの年上部下は、上司の注意を素直に聞き入れないだけでなく、周囲に当たり散らすことも珍しくないため、大変面倒くさいです。



聞き入れてくれよォォォォ…ッ



しかしここで上司が折れて注意や指摘をやめてしまうと、野放しになった年上部下は好き勝手な言動を許されたと勘違いしさらに暴走するため、粘り強く注意する必要があります。

「自分できる感」を見せつけようとする

「自分の力を見せつけたい」という思いから、やたらとリーダーシップを取ったり不要な場で知識をひけらかしたり、という行動に出る年上部下もいます。


それが会社のためになる場合は大変ありがたいのですが、年上部下の独自の考えや勝手なやり方を推し進めようとしていることも多く、そうなると社内は大混乱に陥るでしょう。



もう大人しくしといてくれよォォォッ!!!



年上部下の暴走を止められるかどうか、上司の力が試される瞬間です。

よく分からないマウンティングをする

地味に嫌なのが、周囲をマウンティングしまくることで自分のメンタルを保とうとする年上部下です。


たまになら聞き逃そうとも思えますが、これがしょっちゅうとなると苛立ちも募ります。



普通に、普通に仕事してよォ…もうお願いだからァァッ!!!!



誰彼見境なくマウンティングしまくる年上部下は、社内の雰囲気を悪くし、人間関係に亀裂を発生させるでしょう。

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やりづらい年上部下の接し方

やりづらい年上部下の接し方

口調は敬語

私は基本的に社内では誰に対しても敬語ですが、年上部下はことさら口調に気を遣って敬語で話すようにしています。


例え年上部下がタメ口を叩いてきたとしても、それに対しちょっとばかしイラっとしたとしても、こちらは絶対に敬語を崩しません。その理由は


敬語の方が感情が出にくい


からです。



ぽろっと口からこぼれ出そうになる暴言も、敬語という鎧を付けるとかなりこぼれにくくなります。

さらに「人生の先輩である年上部下を敬ってる風」を装うこともできるので一石二鳥。

指導や依頼は下からいく

通常の指導時や仕事をお願いする時は「~してください。」と言い切らないことをおすすめします。


「してくれませんか?」「お願いできませんか?」とお伺いを立てるように極力下から行ってみましょう。


下から行った方が、年上部下の機嫌を損ねませんし、また気持ちよく依頼を受けてもらえる確率が上がるためです。



指導時、少しでも柔らかい印象になるように、との考えから始めた言い方ですが、思いのほか効果がありました。

ちなみに、いいですよと承諾をもらった際には「ありがとうございます。助かります。」という一言を付けるとさらにグッド。


頭なんて、低く生きたほうが楽です。

「上司は私だ」時には強気で行く

優し気な口調で話す、お願い事は下からいくといえども、いつでも何でも優しくするわけにはいきません。


どんなにお願いしても考えを改めてくれない時、混乱や亀裂を生みそうな事態を招いた時、ミスを繰り返した時等には強気で対応することも必要です。

この時は「できません」「してください」など言い切る強めの言葉を選びます。



私は「上司な自分偉いイェェェイ」なんてことは微塵も思ってませんし、何なら「こっちだってやりたくて上司やってんじゃねえよ」くらいの低い意識しか持っていませんが、こちらが毅然としないと、年上部下を扱うことは不可能です。


自身の弱気や自信のなさを根本から正すのは難しいですが、強気で自信に満ち溢れている人を、つかの間演じることはそこまで難しくありません。

上司は私だ文句あるか!と必要に応じて強気で行きましょう。

謎マウントは聞き流す

マウンティングしてくる年上部下については、おおらかな心で「へえ~」と受け流すに限るという結論にたどり着きました。


というか、ふと冷静に考えてみたところ、特に興味がありませんでした。


元々私は「平等じゃない人生を誰かと比べても無意味」なんてブログを書くような人間なので、あんまり他人に興味を持ちすぎないようにしています。

マウントを取って年上部下が気持ちよくなれるのなら、もうそれでいいです。存在しない山のてっぺんで、勝手によろしくやってください。


しかしマウンティングが気になる・気にならないは個人の価値観なので、気に障って仕方がないという人は、できるだけ年上部下との会話を減らしてマウンティングによるストレスを回避するべきです。

やりづらい年上部下と何とかやっていくために

やりづらい年上部下と何とかやっていくために

やりづらい年上部下と何とかやっていくには普段から口調に気を付け、できるだけ腰を低くし、必要時以外強気な対応はしないことがとにかく大切です。


とはいえ、私もまだまだ日々年上部下との接し方に苦戦している最中なので、さらに効果的な方法を見つけたら、またご報告します。


「年上は人生の先輩なのだから、敬うべき」という意見があるじゃないですか。
その言葉を目や耳にするたび、確かに人生の先輩ではあるけれど、先輩というだけで尊敬の念を持てというのは、先輩陣ってばちょっと厚かましくない?といつも思っていました。


ただこれは「上司なのだから、敬うべき」という言葉でも全く同じだなとも考えるのです。


めちゃめちゃに敬われたいという願望はありませんが、せめて「死ね」とか思われないレベルの上司でいたいものです。



ということで、年上部下やりづらい。あーやりづらい。ほんとどうしよう。もう無理。とか思いながらも、私は今日も明日も明後日も、上司という役割を程々に頑張ります。


あなたも、程々に頑張ってください。


んじゃまた。