だいたいの人間はいじめっこでいじめられっこ。こんにちは、どぶのごみ子です。
いじめは年齢も性別も国も関係なくそこら中にはびこっていて、職場で起きることもしょっちゅうです。
個人的な意見ですが、自分がいじめられた場合は、そんな職場辞めたって全然いいと思います。
ただ「辞めてやるぜ!」と勢いづくほどではないもののめっちゃ居心地が悪いのが、職場でいじめを見かけたとき。
だって見かけた瞬間すぐに「いじめなんてやめろよ!」といじめっこを糾弾できるほど、私は正義のヒーローではないので。
しかしやや難はあるものの、私の人間性は他人の不幸を易々と見過ごせるほど欠落してはいないようです。
いじめ被害者には同情し、いじめ加害者には呆れ、さらには嫌だと思いつついじめを見て見ぬふりしてしまった自分にはがっかりするからこそ、猛烈に身の置き場に困ります。
だから、勇敢ではない凡人が職場でいじめを見かけたときの対応を考えることにしました。
ということで今回は『いじめっこの耳元で延々We Are The Worldでも歌ってやろうか』がテーマです。うぃあーざわ~
見るだけで嫌になる職場のいじめの事例
- 相手を無視もしくは仲間外れにする
- 小さなミスなのにしこたま怒られる
- 仕事に必要な情報を教えない
- 嫌味や暴言を吐く
- きつい仕事を押し付ける
などが、見るとげんなりする職場いじめの代表的事例。
いじめられてる側からするともっと色々あるのでしょうが、外野であるこちらから見るぶんにはわかりにくいと気づけません。
でもそれって、こちらが見て気づくくらいのいじめは、もはや結構ひどいとこまできている可能性もありますね。
そして、この世に勇敢な人なんてほんの一握り。
職場でいじめを見かけると咄嗟の出来事に動揺して、心の中で「ワッ!ワッ!」とちぃかわみたくなってしまう人、決して私だけではないと思います。
職場でいじめる人の心理
職場で誰かをいじめている人を見ると「仕事だけしてりゃいいのに何でわざわざいじめるんだろ暇なのかな」と不思議に思います。
そこで、職場でいじめる人の心理を考えてみました。
いじめられたくないから
いじめが常態化している職場では「Aさんを散々いじめたらBさんへ移行、Bさんを散々いじめたらCさんへ移行…」といったように、ターゲットを変えて延々といじめが続きます。
ですが、誰だっていじめられるのは嫌ですよね。
だから、自分が次のいじめのターゲットにならないために、わざわざいじめ加害者のポジションにつく人がいるのです。
過去にいじめられた人がいじめっこに転身するのも、この心理が働いていることが多いよう。
つまり本気でいじめを回避したければ、加害者にまで上り詰めたほうが安パイなのです。
プライドが高いから
「人より優位でいたい」
「いつも話題の中心にいたい」
「目立ちたい」
みたいな心理で、職場いじめをする人は少なくありません。
いじめは加害者の自尊心を心地よくくすぐり「私はいじめられっこよりも優れた存在」と勘違いを起こさせます。
さらに、周囲の注目を簡単に集めて目立てるうえ、自分が職場カーストの上位にいるとアピールできるので、それはそれはプライドが満たされるのです。
このような心理でいじめる人は、自分が取った天下を守るため、いじめを長引かせたりターゲットを変えて次々いじめたりします。
嫌いだから
「あいつのことが嫌いだから、職場からいなくなってほしい」
「いなくなれとまでは思わないけど、嫌いなあいつが楽しそうにしているのは嫌」
というシンプルな「嫌い」という気持ちで、いじめを行う人もいます。
いじめ加害者が被害者を嫌う心理や原因までは、私ではわかりません。
いじめられる側が過去に無礼を働いたのかもしれませんし、いじめる側が何か誤解しているのかもしれませんし、何もないけど相性が悪いというケースだってあるでしょう。
ただ一つ言えるのは、職場で仕事中に個人的感情を持ち込んでいじめる奴は、自制心が効かないってことです。
変な損得勘定があるから
新人いじめをする人に特に多いなあと思うのが「絶対に損をしたくない」という心理です。
たとえば、新人や異動してきたばかりの人は、仕事が遅かったりミスをしたりすることが多いですよね。
そんな新人に対し周囲の人は「慣れない仕事だから仕方ない」「そのうち戦力になるから」と考え、見守りつつ時たまフォローするのが一般的。
ですが、変な損得勘定を持つ人は違います。
彼らは未来予想が苦手で「自分が仕事を教える→新人が仕事を覚える→自分の仕事も楽になる」という考えに至りません。
そのため、未来で得られる利益よりも現状の不利益にばかり意識が向き「自分にフォローをさせる人=仕事の手間を増やし損をもたらす存在」だと認識するのです。
そして、損をさせられてはたまったものではない!と、いじめという手段を使って徹底的に相手を排除しようとします。
楽しいから
いろいろ心理を考えてきましたが、職場いじめをする人は、ただ自分の楽しさを追い求めているだけかもしれません。
どんな人の心にも天使と悪魔が共存していて、何かちょっとしたことですぐに悪魔優勢の心になります。
そして悪魔優勢の心になっている人にとって、いじめはとても楽しいもの。
悪口、暴言、暴力って、行う側にとっては最高の娯楽です。
自分は一切傷つくリスクがなく、お金や場所の用意が不要で、誰かと一緒にやれば場が盛り上がり、ストレス発散になる……、いじめは加害者に多くのメリットをもたらします。
こんなにお手軽に楽しいが手に入ってしまうから、今までいじめはなくならなかったし、きっとこれからもなくなりません。
職場いじめを見かけたらどうするべきなのか
職場でいじめを見かけた際、理想的なのはその場で「やめろ」といじめを止め、仲裁に入ることでしょう。
犬でも猫でも人間でも、しつけや注意はその場で行うのが最も有効だと聞きます。
しかし、職場いじめは大人がやるからこそ狡猾な手段で行われることも多く、いじめなのかすぐには確信が持てないこともしばしば。
さらに、確信が持てたとしても迂闊に仲裁してしまったら、自分が次のいじめターゲットになりかねません。
よって、自信を持っていじめだと断言できる場合や、自分がいじめられるリスクが低いと判断できるとき、いじめられても別にいいやと思える人などは、その場で「ちょ待てよ!」と止めてあげてください。
なお、私は決断に時間がかかるタイプですし基本的には自分が一等可愛いと思っていますので、いじめ被害者には申し訳ないですがその場で仲裁することはできません。
とはいえ、たとえいじめられている人に何か問題や原因があったとしても、このまま一方的にいじめられ続ければいいとも思えないのです。
だから、職場でいじめを見かけたら以下のような態度を取ることにしています。
とりあえず話しかけてみる
職場でいじめられている人を見かけたら、とりあえず声をかけてみます。
話しかけるのは、本人がどんな調子なのか知りたい&いじめっこを牽制できることがあるからです。
いじめられて嬉しい!と感じる人はいないでしょうが、耐えられないほどつらくてどうにかしたいのか、実はそこまで気にしていなくて放っておいてほしいのかは人それぞれ。
また、いじめる側からすれば、いじめられっこには孤立していてほしいはずです。
誰も味方がいない人のほうが槍玉に挙げやすいし、変に結託されて謀反を起こされるリスクもありません。
よって、第三者が定期的に声をかけるだけで、いじめの過激度が下がることがあります。
なお様子見も牽制も、たった1回声をかけただけで効果を得ることは基本的に不可能。
自分の気が向いたときとか派手にいじめられているのを見かけたときなどに、ちょこちょこ継続して声をかけます。
いじめっこが突っ込んできたらかわす
そんなことをしていると、だいたいいじめ加害者に「いじめられっこさんと仲いいの?」みたいな感じで絡まれます。
これはとどのつまり、リサーチです。
もしも迂闊に「仲良しですよ」なんて答えりゃ、いじめっこから要注意人物としてマークされたり、時には自分が次のいじめのターゲットになったりします。
そのため、全てにおいてふわっとした返しをして、絶対に確信に触れることを言ってはいけません。
「特段仲良しってこともなく普通ですよ」「ただ世間話をしているだけ。あなたとも今しているでしょう?」なんて調子で、のらりくらりかわします。
上司や窓口に相談する
いじめられている本人がとてもつらそうだったり、自分があまりにも見るに堪えなかったりするときは、上司や会社の窓口に相談します。
本人が一人で相談できるというならそっと送り出せばいいですし、本人が無理そうなら自分が行えばいいです。
そうすれば、いじめ加害者と被害者がかち合わないよう仕事を調節してもらえたり、担当部署を変えてもらえたりすることがあります。
ただし、上司がクソで動かない場合や会社に窓口がないことも珍しくありません。
そんなときは、いじめ・嫌がらせ、パワハラなどの問題を対象としてる総合労働相談コーナーというところがあるそう。
私は総合労働相談コーナーに頼ったことがないため、一体どれだけの効果をもたらしてくれるものなのかは不明ですが、そんな機関があると知っているといつか何かで役に立つかもしれません。
職場いじめを見かけたときにやらないほうがいいこと
職場いじめを見かけたとき、やってはいけないことは「いじめ被害者に同情して過剰に優しくすること」です。
同情でいじめ被害者に優しくしすぎると、当然相手は以降も優しさを期待してすり寄って来ます。
今後ガッツリ友情を育みベッタリ一緒にいる気があるなら好きにすればいいですが、そうではないなら一度与えた餌を取り上げるようなもので、相手を不必要に傷つけるだけなのでやめましょう。
また、あまりにも同情するといじめ被害者に感情移入して、あなたしか持っていない切り札「冷静な第三者の意見」さえ消えてしまいます。
助けたり何か力になったりすることと、気休めで甘やかすことは違うと思うので、距離感を間違えてはいけません。
職場いじめを見かけて心が動くなら体も動かしたい
というお話でした。
職場でいじめを見かけたとき、被害者を大きくサポートしてあげられたら1番よいのでしょうが、だからといって「誰もが絶対にサポートするべき」だとは思いません。
やっぱり勇気が出ないことや自分の保身が大事な場面もあるでしょうし、いじめられている相手によっては「助けたくないなあ」と思うこともあるのが人間です。
ですが見かけて何となく嫌な気持ちになったり心がざわざわしたりするなら、私は小心者の自分にできる範囲で動こうかなと思います。
そうすれば、もしかしたらささやかながら誰かのためになるかもしれませんし、残念ながらならない場合でもとりあえず自分にがっかりせずに済むので。
大人って子供っぽくて、しょーーーもないことを堂々と職場でやらかす人もいるので「いじめを見かけたときの自分なりの対処法」は持っていると意外と便利です。
んじゃまた。