閉塞感が充満する暗い職場で、ただじっと息を殺して仕事をする。
おはようからお疲れ様まで、喋っちゃいけないゲームでもしてるのこれ?
息が詰まるどころか、今にも息が止まりそうなんですが。
と、暗い職場で窒息寸前のあなたに向けて書いています。こんにちは、どぶのごみ子です。
職場の雰囲気ってすごく大切だと思います。
私もかつて、滅多なことがない限り誰も喋らない、暗い雰囲気の職場で働いたことがありますが、毎日職場に行くのが憂鬱すぎて、半年も持たずに辞めてしまいました。
その後すぐに同業他社に転職しましたが、そこは明るい雰囲気の職場で、同じ仕事をしてるとは思えないほど楽しく働くことができました。
いやね、別にベラベラ喋りたいってわけじゃないんですよ。
ただ、毎日喋らないように、自分は石だと言い聞かせるように、緊張しながら働くのってわりとストレスです。
ということで、今回は「暗い職場がつらいなら転職してもいいと思う」がテーマです。
暗い職場の特徴
とにかく喋らない
暗い職場は、物音ひとつ立てることすら許されないと錯覚するような、居心地の悪い静けさで満ちています。
その理由は簡単で、暗い職場では誰も喋らないからです。
とにかく喋らない。誰も。何も。嫌な緊張感だけが付きまといます。
もちろん仕事に関することも必要最低限しか喋らないので、ホウ・レン・ソウも機能していません。
挨拶すらしない職場もありますし、かろうじて挨拶の文化が残っている職場でも、挨拶する声は小さく覇気がありません。
生ける屍と化す社員
職場が暗いかどうかは、社員の態度でたやすく判断できます。
暗い職場は、無表情かつ言われるがままな社員が多いです。まさに生ける屍がゴ~ロゴロ。
上司から褒められても、嫌な仕事を押し付けられても、表情はあんまり変わりません。自分の感情の一切を隠すように、社員たちはおしなべて無表情を貫こうとします。
また、出された指示には機械のように忠実です。
もしも上司から明らかに間違った指示が出されても、屍社員はそれを指摘することなく仕事を進めます。
助け合わない
暗い雰囲気が漂う職場では、社員同士で助け合って仕事に取り組むなんて夢物語です。
だからといって、暗い職場の社員は全員が性悪というわけはありません。
「助けて」と言えば助けてくれる人はきっといるはずですが、暗い職場は「助けて」とか「助けようか?」とかいう会話すら気軽にできない空気が漂っているのです。
また、社員間で会話がなく関心を持つという文化がないので、単純に「自分以外の人が、なんの仕事をしているのか知らないから助けが必要かどうかすら分からない」というケースも。
結局、誰か1人に仕事が集中していても、それを助ける人はいません。
離職率がハンパじゃない
働いていれば「会社を辞めようかな」という考えがふと頭をよぎる日もありますが、暗い職場で働いている社員の場合は退職がよぎるだけじゃ済みません。
よぎったが最後、社員たちはどんどん会社を退職してしまいます。
例えば、人は職場でやりがい・賃金・人間関係のうち3つ満たされていれば大満足、2つ満たされていればおおむね満足、1つが満たされれば辞めることを考えると言われていますが、暗い職場の場合、ここでいう人間関係の項目はすでに破綻してしまっている状態です。
人間関係の項目で既にワンアウトなので、やりがい・賃金のどちらか一つを不満に思った時点で速攻ツーアウト、退職する準備を始めてしまいます。
暗い職場が生まれる原因
職場が暗い原因は会社にある
職場が暗くなる原因は、最終的に突き詰めれば会社の理不尽に、社員が愛想を尽かしたからです。
例えば
- 自分の希望の意見以外は否定する上司
- 成果を上げても上がらない給料
- 社員を好みでえこひいきする社長
みたいなことがまかり通りまくっている会社では、社員に元気がなく、職場全体が暗い雰囲気です。
社員たちは、職場に関心を持つとその理不尽さに腹が立って仕方がないので、怒りと折り合いをつけるために職場に無関心でいることにしたのです。
社員からすれば「会社に対して思うことはあるけど、どうせ言ったって無理だし、もう伝える価値もないかなって思うし、でもお金は必要だから割りきって仕事だけするわ」ってことです。
社員は会社が良くなることを完全にあきらめてしまったので、会社の人間に対してドライだし、褒められても怒られても感情は動かないし、間違った指示に突っ込みもしないし、転職できるタイミングを見つけては会社を去っていきます。
暗い雰囲気はどんどん伝染する
そして恐ろしいことに、職場の暗い雰囲気はどんどん周囲の人に伝染します。
「喋りかけてもろくに返事が返ってこないから、もう喋るのやめよう」「無表情の人相手に、ニコニコしてるのバカみたいだから、笑うのやめよう」という負の連鎖が発生するためです。
私もかつて暗い職場にストレスを感じていた時、ストレスなんてありませんよ?と言わんばかりに涼しい顔をしている先輩社員を見て「自分も職場に対して無関心になればストレスゼロになれるんだ!」と学んだ記憶があります。
こうして、職場に暗い社員がどんどん増殖していくのです。
暗い職場がつらいなら転職してもいい
暗い職場に対して「別に誰とも喋りたくないし、もう今の暗い雰囲気のままでいいや。考えようによっては楽。」と考える人も確かに存在しますし、別に悪いことではありません。そういう人は現状を維持したらいいだけの話です。
しかし、もしも暗い職場に息が詰まったり、喋ってはいけない雰囲気にストレスを感じたりするのなら、いっそ転職してみるのもありだと思います。その理由は、
- 一度漂った暗い雰囲気の改善は難しい
- 環境は仕事の出来を大きく左右する
- 暗くない職場はたくさんある
からです。
今の時点で苦しいと思っているのに、これから何十年も同じ職場で働き続けるなんて地獄です。
他人を変えることはできません。
職場の暗い雰囲気を変えようとするよりも、自分が変わったほうが100倍簡単です。
暗い職場で働くのがつらい、あなたへ
お喋りはそんなに好きではない私ですら、誰も喋らない暗い雰囲気の職場は嫌です。
しかし、職場の隅々までいきわたった暗い雰囲気は、簡単に払拭できるものではありませんし、喋らないことに心地よさを感じて現状維持を望んでいる人だっているかもしれません。
だから、「職場が暗くてつらい、どうにも割り切れない」という場合には、転職してしまっても全く問題ないと思います。
転職理由を聞かれたら、社風が合わないとでも言えばいいです。嘘ではありません。
同じ職種の仕事でも、職場の雰囲気は十社あれば十通りあります。
ここまで読んでくれたあなたが、明るく働ける日が来るよう願っています。
んじゃまた。