仕事をしていると上司から
- コロコロと変わる指示
- ネチネチと長い批判
- つらつらと重なる小言
などなど、いわゆる「面倒くさい言葉」を受けることもあるでしょう。
そんなとき
「じゃあもうお前がやれや」
と思ったことがある人、仲間です。こんにちは、どぶのごみ子です。
「じゃあもうお前がやれ」という言葉には、論点ずらしだとか無能が使う言葉だとか、色々否定的な意見が多いし、まあそれも事実かもしれません。
ですがこの言葉には“ただやりたくないというワガママな気持ち”ではなく、“クソったら長い本意”が含まれていることもあるんじゃないかな、と思うのです。
ということで今回は『じゃあもうお前がやれよって思う奴は確かにろくでもない性格だけど、そう思わせる奴も大概ろくでもない』がテーマです。
部下から「じゃあお前がやれよ」と思われる上司とは
上司には今まで数えきれないほど「じゃあお前がやれよ」と思ってきたので、そんな上司たちの特徴を3つにまとめてみました。
指示はいつも後出し
指示や注意を後出しする上司は、思わず「大事なことは先に言えよ」と殴りたくなりますが、殴りたい衝動が峠を越えると「もう自分でやってくれよ…」という願いにも似た気持ちが生まれます。
後出し上司は、既に進行中の作業をたやすく無駄にしたり悪びれもなくスケジュールを狂わせたりと、不必要な仕事を増えす元凶だからです。
また、上司の頭の中では仕事の流れが完成していることがほとんどなので、後出し指示のくせに「全然できてない!」「こんなのあり得ないよ!」と、さも部下が悪いかのように注意するところも「じゃあ自分でやれよ」と思われる理由でしょう。
部下も最初の頃は「こういうこともあるよな」と自分を納得させますが、度重なると疲弊するとともに上司に幻滅し「振り回すようにしか人を使えないなら使うな。もう全部自分でやれ」と思うのです。
批判的な意見をキツイ言葉でいう
批判的意見は悪いことばかりではないと思います。
人に指摘されて気づくことはたくさんありますし、その気づきが仕事の成果に繋がることも少なくありません。
ただねえ、物には言い方ってもんがあって。
「全然ダメ」「ここもそこもあそこも修正」「全部やり直し」みたいな、一言で相手の心を木端微塵にするような口ぶりの上司は当然部下から反感を買い「じゃあもうお前がやれよ」と思われます。
そもそも一撃必殺系キーワードは言葉足らずで、何がダメだったのかが部下には理解できません。
かといって部下自ら質問をするのも「話しかけてまた必殺キーワードをお見舞いされたら次こそ死ぬ」と思うと、怖くて躊躇うのも当然でしょう。
上司的には「キツいことも言えちゃう自分かっこいい」「これもいい仕事に導くため」「ハッパをかけて意欲アップ!」みたいな心理でいるのかもしれませんが、部下からすればなす術もなくただやる気を削がれるだけです。
部下に舐められてる
「じゃあお前がやれよ」と部下に思われる上司は、根本的に部下に舐められ見下されているのだと思います。
部下が舐める理由はとてもシンプルで、上司が大した人間ではないからでしょう。たとえば、普段から仕事ができなかったり、自分のことばかり考えて部下を顧みなかったり。
私は人間の大多数は大したことないと考えるタイプなので、上司を一方的にこき下ろしたいのではありません。
ただ事実として、人間は【自分より格段にデキる】と思っている相手には従順です。
稀にいるいつも仕事をキチっとこなす完璧系上司や、人柄で信頼を集める人徳系上司にちょっとばかりキツく指摘されたって「有能な上司さんが言うならよっぽど自分がダメなんだなあ…うわあ…」とせいぜい自己嫌悪に陥って落ち込む程度。
ただこれが【自分とそんなに変わらない】もしくは【下手すりゃ自分のがデキる】と思っている相手には反抗心が生まれることがあります。
いつも仕事にいい加減な無能系上司や、部下のメンタルを削るクズ系上司に指摘されれば、部下はつい「お前ごときがやかましい。じゃあ自分でやれよ」と思ってしまうのです。
上司に「じゃあお前がやれよ」と思うのはおかしいのか
冒頭でも少し触れましたが「じゃあお前がやれ」という言葉には
- そんな風に考えるのはおかしいです!
- ネガティブな考えはよくありません!
- あなたが無能になるだけです!
みたいな意見もあるようなので、私も自分の意見を考えてみます。
ちなみに結論は『おかしいかもしれないけど私は余裕で「お前がやれ」って思うよ!』です。
確かに論点はズレている
仕事中、上司から指摘や注意、小言を受けて「じゃあお前がやれよ」と思うのは、確かに論点がズレているのかもしれません。
もしも自分が上司側だったら…と想像してみても

ここ間違ってるから直してもらっていい?

うるせえお前が直せ

えええ…だってこれ君の仕事じゃーん…誰が直すとかの話してないじゃーん…
と思うに決まってる。
論点からズレたことをウジウジ考えるのは無意味と捉えれば「無意味なことに執着するのは無能・おかしい・ネガティブだから良くない」という意見が生まれるのも理解はできます。
でも「じゃあお前がやれよ」と思い至るには理由がある
ただ「じゃあお前がやれよ」という言葉には、字面そのままの意味だけでなく、
- これまで積み重ねてきた恨み
- 苦労を理解してもらいたい気持ち
- 雑な言い方に対する怒り
- 心からの呆れ
のような、ネガティブのごった煮みたいな感情が込められていると思うのです。
そして、それら感情が生まれるに至った理由もちゃんとあるのでしょう。
なら別に、そこまでゴリゴリにおかしな話でもないんじゃないですかね?
ちょっと突飛な話ですが「理由はないけど何となく人を殺した」と言う人には頭イカレてんなあと思いますが「介護に疲れて…仕方なく…」とか言われると同じ殺人犯でもおかしいとまでは思いません。
もちろん、理由があればどんな思考・行動をしても問題ないわけではないです。
ただ、こちとら誰かを傷つけたわけでも上司に直接暴言を吐いたわけでもなく、ただ黒い気持ちをぎゅぎゅっと「じゃあお前がやれよ」という短い言葉に凝縮して、心の中で相手に右ストレートでぶつけただけ。
私はおかしいというよりも、惨めったらしくていじらしいと思います。
上司に「じゃあお前がやれよ」と思ったときの対処法
上司に「じゃあお前がやれよ」とイラついた際、思わず心がそのまま口からこぼれ落ちそうになることがあります
…が、一応社会で「大人」やってる手前、そんなぼろぼろ気持ちを吐き出すことはできません。
ということで私は以下のような方法で対処することにしました。
一旦黙る
「じゃあお前がやれよ」と上司に言いたくなったら心の中でわざわざ「今から黙ろう」と意識し、本当に口をつぐみます。
そうしないとうっかり黒い気持ちを口走ってしまいそうになりますし、走り出したい口を何とかなだめて大人の皮を被ろうとしても、わりと言葉の端々にトゲが現れるからです。
言葉探しでクールダウン
黙ってる間は「じゃあお前がやれよ」を正確に言うとどうなるかを考えてみてください。
考えても特にいいことはないのですが、無益な思考は口走りたい衝動を抑えて冷静さを取り戻してくれます。
さっきも言いましたが「じゃあお前がやれよ」という言葉はあらゆる感情が凝縮されている言葉なので、正確な言葉にすると
みたいな、ながーーーい恨みつらみになります。
「じゃあお前がやれよ」と言うだけなら簡単ですがそれだと本意が伝わらず、しかし本意を伝えるためには長ったらしい正確な言葉を言わなくてはならず、そんなことを考えてるうちに万物が面倒くさくなって気持ちも冷めるはずです。
でもやっぱり仕事は自分がするしかない
落ち着きを取り戻したら、大人しく仕事しましょう。
たとえ上司から
- 理不尽な指摘や注意を受けても
- クレーマーのような細かい修正を求められても
- そこまで言うか?という言葉で批判されても
会社に属していて、その会社から「やれ」と命じられた仕事なら、基本的には自分がやるしかないと思います。
それに仕事しないと、会社に居てもすることないですし。
さりげなく誘導してやらせてみる
ただチャンスがありそうなら、さりげなく誘導して本当に上司にやらせてみてもいいのではないでしょうか。
こんなとき、バカ(なフリでもよい)はとても有効です。
私は「不毛だな」と思う上司の小言には
???( ◜◡◝ )???
みたいな顔だけで対応することがよくあります。
そして、ここまで隠すことなくバカっぽさを放出すると、上司のほうから「わからないのか?実演するからよく見てろ!」とか言って勝手に仕事をしてくれるので大変楽です。
ただ時に、仕事が不得意な上司にやらせることでさらに仕事がややこしくなる場合もあるのでケースバイケース。
あんまりキツイなら逃げる
自分の仕事は自分でやるのが当然だと思いますが、何にでも限度があります。
仕事に割り切りは必要であるものの、仕事は誰かの奴隷になることではありません。
よって、上司と一緒に働くのがあんまりにもキツいなら
- さらに上の上司に相談したり
- 異動を希望したり
- 果てには転職したり
すればいいです。
「逃げればいい」と言うと「そんな簡単に逃げれない」と返されることもあり、それもそうかあと思うのですが、それならどうにか折り合いつけて耐えるしかないねとも思います。冷たく聞こえたらごめんなさい。
大人は自分の選択で自分の身の置きどころが決まるので、どんな選択肢でもそこを選んだのなら責任は自分にあります。
逃げること、または逃げないことが重要なのではなく、自分の選択に責任を取って納得することが大切だと私は思うのです。
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上司に「じゃあお前がやれよ」って思うくらい許してくれないか
というお話でした。
「じゃあお前がやれよ」という言葉は、そう言われると相手は返す言葉がないからタブー視されている面もあると思います。
なので、軽々しく発言するのは良いことではありませんが、最後の「反撃の言葉」として心の中にしまっておくのはそんなに悪いことでもないんじゃないかなあと思うのです。
こっちには反撃の言葉があるんだぞ!と思うだけで少しだけ心を強く持てますし、本当にいざというときには身を守ってくれるかもしれません。
あとはやっぱ
そこまで部下にコケにされる上司もどうよ?
というのも本音ですし。
ということで私はこれからも引き続き詮無い上司の小言には「うるせー。じゃあお前がやれ」と思って過ごします。
んじゃまた。