一概には言えないものの「治安が悪そうな町」は物価が安いように思います。
治安が悪そうな町とは、昼間から道端で酒を飲んでぶらぶらしている人が多かったり、ホームレスの里があったり、いたる店先に「立小便お断り」の張り紙が見られる町のこと。
治安がいいとは言えないものの人が多い繁華街のほうが実際の犯罪件数は上なので「治安が悪そう」と言うのが一番しっくりくるでしょう。
こういう町には安い物しか買えない人がたくさん暮らしていて、そんなところで高いものを売っても売れません。
そして、私が住む町もそこそこ頻繁に「治安が悪そう」と言われているクソタウンなので、確かに物が安いです。
さすがに最近は色んなものがじわじわ値上げされていますが、それでも近所の商店街では変なデザインTシャツが一枚380円、自販機では大抵の飲み物が100円で買えます。自販機についてはペットボトル飲料も含まれるのだから驚きです。
しかし、物価の安いクソタウンで生きていても、値上げから逃れられないケースが増えてきました。
内容量が減ったり、サイズが小さくなったりする「ステルス値上げ」です。
たとえ価格据え置きで買えたとしても、中身が減ってしまっては結局値上げダメージを食らいます。
カントリーマアムちっさ。
今回の驚きは、カントリーマアムでした。
私がしばらく食べていない間に、カントリーマアムはスモールライトの光を浴びたようです。
普段ポテチ界隈に生息している私はクッキー界隈にとんと疎いのですが、すごく久しぶりにカントリーマアムを食べたら知らないうちにひとくちクッキーへと変貌を遂げていて驚きました。縮んだと小耳に挟んではいましたが、まさかあそこまでとは………。あいつは一体どうしちまったんだ。
— どぶのごみ子 (@dobunogomi) May 12, 2024
記憶では一枚を食べるには数口に分ける必要があったカントリーマアムが、今では一口で食べられるサイズになっているではありませんか。
これが噂の「お子様や女性に嬉しいひとくちサイズ!」というやつでしょうか。ばーか、食べ物が減って喜ぶ奴がいるか。いつだって子供の夢はバケツプリンやビッグキャンディだし、男の前じゃ隠してても大半の女がモリモリ食うわ。
値上げは、良くはないんだけど良いのです
とまあ、今回はたまたまカントリーマアムでしたが、カントリーマアムに限らずステルス値上げしている商品はたくさんありますよね。
そしてそういう商品を見つけるたびに「できたら値上げしないでほしいけど、仕方ないなら普通に値上げしてくれよ…」と、個人的には思うのです。
このご時世、中には便乗値上げもあるでしょうが、本当に原材料やエネルギーの高騰で販売価格を上げざるを得ない商品もあるでしょう。
ほんでもってそんなときに「できたら今まで通り買ってもらいたい」という思いから、価格据え置きのままこっそり内容量を減らす策を採用するのも、理解はできます。
ですがしがない一消費者としては、量が減るって何だか少し寂しいし、買ってから気づいたときには思わず「謀ったなシャア!」みたいな気持ちになるのです。
販売価格を上げると確かにそれで「もう買わない」となる人も出るかもしれませんが、それでも本当にその商品が好きな人なら、今まで通りの満足感と引き換えに値上げにも応じるのではないでしょうか。
ステルス値上げは、わかって購入しても寂しい気持ちになるし、気づかず購入するとガルマ・ザビになるしで、個人的に好きではありません。
値上げは続くよどこまでも
「値上げはいつまで続く?」みたいな題のニュースを見ても、有識者と呼ばれて偉いはずの人たちは口をそろえて「しばらく続く」しか言わなくて、私は「しばらくっていつやねん」「タイトル回収しろや」とツッコむ日々を送っています。
ところで疑問ですが、販売価格が値下げされることってあるのでしょうか?
私の人生において「値上げ」されたことは多々あれど「値下げ」されたことはないように思います。
もっと正確に言うと、商店街などで「負けとくでぇ」と個別にディスカウントしてもらった経験はあるのですが、メーカー価格が値下がった例を知らないのです。
でも「ごめんね、何かが原因で値上げするねー」があるなら「原因が解消したから値下げするねー」だってあっていいような気がしますが……。だって日本人の手取りはどんどん減ってんだぜ?
でも、何となくそれに期待できないから日本って世知辛いです。
とりあえず、まだ残ってるカントリーマアムでも食べます。もちろん一口で。
んじゃまた。