簡単なことを難しく捉えて暴走気味になることはわりと誰にでもあるけど、脳内で一人でやるのと周囲を巻き込んで行うのとでは雲泥の差だと思います。こんにちは、どぶのごみ子です。
世の中には「話をややこしくするのが好きな人」がいるようで。
どんな話を好むかはもちろん人それぞれですが、話をややこしくする人と一緒に仕事をすると、簡単な業務や円満な人間関係にさえ「無駄な煩雑さ」がプラスされ、めんどくさいこと山の如し。
「そんな山を頑張って越えると相手とは別の世界線で生きられる」というならまだ希望もあるものの、あいにく現世にはラノベよろしく軽率な転生設定はないので、一緒に働く以上はビッグマウンテンの脅威に怯えながらもうまく付き合うしかありません。
ということで今回は『話をややこしくする人って結局人間性ごとこじれてる』がテーマです。
話をややこしくする人の特徴
論点からずれた主張を曲げない
話をややこしくする人は、Aという業務をしているのに「Aで思い出したけどBの業務が~」とか「以前Aの仕事してるときにCさんが~」とか言いだして、本題からどんどん遠ざかっていくのが特徴です。
これをされると状況は、ひたすら平行線をたどったり時には大きく脱線したりして、一切前に進みません。
そして話をややこしくする人は、周囲からのやんわりとしたなだめや軌道修正も巧みにかわし、自分の主張を一切曲げないからもはやお手上げ。
話をややこしくする人が職場に一人いるだけで、簡単な議題の会議でさえ無駄に長引き、最終的に何も決まらないなんてこともざらです。
でもでもだってちゃん
話をややこしくする人の多くが「でも」「だって」を多用する、通称でもでもだってちゃん。
「でも」も「だって」も必要に応じて使うべき言葉ではありますが、持ちかけられる全ての話に使えば何もかもが丸く収まらず、事態がどんどんややこしい方向に向かうのは当然です。
仕事におけるでもでもだってちゃんは、否定的な言葉で言い訳を繰り返し、自分が行動しないで済む理由をひたすら探しています。
悪口と噂が好物
話をややこしくする人って、結局は揉め事が好きなトラブルメーカー。ほんと理解に苦しむぜぇ…。
- 根掘り葉掘り聞いた話の言葉尻を捕らえる
- 謎の派閥を作って悪口合戦を繰り広げる
- 根拠のない噂を吹聴して本人を困らせる
なんてのは朝飯前で、自ら悪口や噂の発信源となり、職場の人間関係を引っ掻き回します。
また「あの人がこんな悪口言ってたよ!」と告げ口してきて、こちらを最悪の気分にしてくれるのも、この特徴を持つ人に多いですね。
些細なことでも大事件
話をややこしくする人は敏感な人が多く、普通なら見逃してしまうような些細なことでも「ミサイルが落ちてきた!日本沈むぞ!」くらいのテンションで語ります。
主語が大きく、自分一人の意見をまるで全人類の総意かのように話すためですね。
そしてこちらとしては、一緒に仕事をするからにはたとえ主張の内容がどんなにくだらなくても、あまりに熱心だと相手を無下にもできないので困ります。
この特徴を持つ人は、自分オリジナルの「マイルール」を「職場のルール」と思い込み、マイルールに従わない他人を無駄に攻撃したり、不必要にややこしいやり方を押し付けたりするのが得意です。
話の一貫性はゼロ
話をややこしくする人は基本的に行き当たりばったりで、一瞬一瞬に重きを置いて生きています。
そのとき感じたことをそのまま口にしているだけなので、ややこしい話には基本的に一貫性がなく、主張や提案内容がコロコロ変わるのが特徴です。
そもそも「こんな言動を取れば話がややこしくなるな」とか考えられる人なら、わざわざ話がこじれるようなことは言わないわけで。
散々駄々をこねたと思ったら急にケロッと「もういいや」とか言い出して、またすぐに全く別の話をややこしくしようとしたりするから、ときどき本気で「こいつほんまにしばいたろか(訳:憚りながらご注意申し上げましょうか)」と思います。
話をややこしくする人と仕事をするとデメリットだらけ
話をややこしくする人は職場においてそんなに珍しい存在ではありませんが、そんな人と一緒に仕事をすることには多くのデメリットが伴います。
たとえばこんなデメリット。
謎の仕事が増え、
方々の人間関係は狂いに狂い、
当然だけどストレスが溜まる。
これらをメリット風に言い換えるなら、話をややこしくする人は「話術に長け、些細なことにもよく気づき、問題提起が得意」ともいえるかもしれません。
ですが堂々とメリットがあるというには邪神もかくやといわんばかりの行儀で、犠牲になる時間や人間の数があまりに多すぎやしないかい。
話をややこしくする人は病気なのか
かつて私が話をややこしくする人と一緒に仕事をしていた際、その人は周囲からこっそり「あんな振る舞いをするなんて病気なんだ」と言われていました。
話をややこしくする人に限ったことではありませんが、近年は対処が難しい相手に対して「病気だ」と口にする人が増えたように思います。
そして気になる「話をややこしくする人は病気なのか」についてですが、
私は医者ではないのでぶっちゃけ知りません。壮大な答えがあるかのように見出しを作ってごめんよ…。
また、医者でもないくせに勝手に他人を病気扱いするのもいかがなものかと、個人的には思います。
自分の手に負えない他人にレッテル貼りすると「なら仕方ない」と思い込ませる理由になるので楽でしょう。
でもそれなら、わざわざ知識の薄い病名を持ち出さずとも、シンプルに「話をややこしくする嫌な奴」と扱えばよいのでは?
単純な二元論はバカにも優しくて嫌いになれませんが、それに溺れすぎると物事の本質が見えない人になってしまいます。
たとえ病気でも私にそれは治せませんし、どうせ病気だろうと病気でなかろうと、仕事で一緒な限り話をややこしくする人とは関係を維持するほかないのです。
なら、病気かどうかなんてことよりも「これ以上話をややこしくされないために、どう付き合えばいいのか」を考えたほうが、ストレス軽減になるのではないでしょうか。
話をややこしくする人と仕事をする際の対処法
話をややこしくする人と一緒に仕事をする際は、とにかく揉め事の火種を起こさない行動が求められます。
何でもこじれさせる面倒な人がいても、自分に火の粉が降りかからなければ苦痛は少ないはずです。
いつ何時も心を許さないと誓う
初っ端から精神論かよ!と思うかもしれませんが、話をややこしくする人の前では一瞬の気のゆるみだって命取りになります。
そのため、まずは「ややこしい人には、いつ如何なる時でも心を許さない」と決意し、鉄壁のガードを作ってください。
自分の本心はもちろん言わないし、相手の言っていることも話半分に聞いて真に受けないこと。
話をややこしくする人との応対に「真実」なんて概念は存在しないのです。
可能な限り交流を避ける
話をややこしくする人はおしゃべり好きで、雑談から仕事の話まであれやこれやとよく話しかけてくる人が多いです。
しかし交流が増えればそのぶん相手の罠にかかりやすくなるので、できるだけ接触は避けましょう。
話をややこしくする人だって一応は「面倒くさい」という感情を持っているので、つつきやすそうな人とつつきにくそうな人がいたらまずは手間がかからない前者を選びます。
「普段からノリが悪くて、ちょっと接しにくいな~」と思われるだけで、ややこしい話を振られる頻度が減るはずです。
逃げられないときはひたすら受け止める
とはいえ一緒に仕事をしているわけですから、どうしても避けられないシーンはあります。
無理くり避けることならできるかもしれませんが、そんな行動を取った暁には過剰な被害者ムーブをかまされて余計に話がややこしくなるので、避けられないときはとにかく受け止めましょう。
なお、この場面での受け止めるとは「へぇ~」「そうなんですか」と、ニコニコしながらひたすら相槌を打つことを指しています。
「わかります」とか「すごーい!」みたいな、軽薄な賛同や称賛は危険です。
話をややこしくする人から「同意見の持ち主」と見なされれば、気づいたときには「ややこしいの一味」に勝手にカウントされ、ややこしい話が次から次に舞い込む状況に陥っています。
一応は嫌な顔をせずに話を聞くものの、相手の喜ぶリアクションは一切返さない。
これをコツコツ継続して「つまんない奴」と思われることが、話をややこしくする人と息長く一緒に仕事をするコツです。
場合によっては事実確認する
話をややこしくする人は何かと話を盛りがちなので、たとえ仕事の話であってもありもしないことを言っている可能性があります。
よって話をややこしくする人から「何か怪しいな」と思う指示やお願い、話題を受けた際には、そのまま動くのではなく一度自分で事実確認をしましょう。
なおこの際、本来であれば「上司や責任者に聞いて確認を取る」のが最も手っ取り早い事実確認方法ではありますが、それは最終手段にしたほうがいいです。
誰かに質問する形で事実確認して、もしもでたらめが露呈した場合、当然ですが話をややこしくする人が注意されます。
嘘つきが成敗されてスカッとするじゃん!と思うかもしれませんが、その後に待っているのは話をややこしくする人からの逆恨みです。この意味不明さこそ、まさに「ザ・話をややこしくする人!」って感じですよね。
無駄絡みされてややこしいのループにはまりやすくなるので、事実確認するならまずは「資料を確認してみる」「過去のデータを調べてみる」みたいなやり方で、自力で確認するのがおすすめ。
誰かに聞くのは「自分じゃどうにもできないよー」と、お手上げ状態のときだけにするのが一番平和です。
話をややこしくする人と仕事をすると超大変
という話でした。
話をややこしくする人は自己保身能力が高めなので、正攻法を使っても基本的には勝負にならず戦えません。
よって「相手を負かすこと」や「相手に変わってもらうこと」にはこだわらず、ひたむきに「自分の世界の平和を守ること」に注力したほうが、まだ楽だと思います。
また、今回は「話をややこしくする人と共存して働くこと」を目標にしていたため書きませんでしたが、どうしても手に負えず仕事そのものまで辛く感じてしまうという場合は、異動の申請や転職だってやむなしでしょう。
ところで、こちらが相手に対して「話を無理にややこしくしてウザいなあ」と思うように、相手もこちらに対して「単純な思考回路しか持たないバカだなあ」とか思っているのでしょうか。何だか少し可笑しいですね。
仕事には複雑な業務や面倒な案件が必ず紛れていて、ややこしい事態から逃れられないシーンがあるのですから、たとえバカ扱いされても私はシンプルでいられる場面ではできるだけ有り体でいたいです。
ばかでけっこーこけこっこ(゚∀゚)
んじゃまた。