「ブラック企業は悪」という風潮はあるのに、未だに滅ばないブラック企業。
かつて私は、そんな絵に描いたようなブラックすぎる会社で1年半ほど働いていました。
ブラックすぎる会社で働いた日々は、いまだにトラウマ。
こんにちは、どぶのごみ子です。
ブラックすぎる会社を辞めて早5年弱経ちますが、未だにあの会社がこの世に存在して、今でもそこで誰かが消耗していると考えると、明日のご飯さえ食べたくなくなるような嫌な気持ちになります。
叶うなら、この世に存在する全てのブラック企業に滅んで頂きたい。
しかしそんなことは不可能なので、今回は「ブラックすぎる会社の特徴&抜け出し方」がテーマです。ブラックすぎる会社は滅ばないので、自ら去りましょう。
私の体験に基づいた主観的な話ではありますが、あなたが「あれ?自分の会社ブラックすぎじゃね?」とチェックするきっかけになれば幸いです。
ブラックすぎる会社の特徴
まずはブラックすぎる会社の特徴を
- 労働時間
- 賃金
- 社風
ごとに紹介します。
自分の会社は大丈夫か?という視点で読んでみてくださいね。
労働時間がブラックすぎる
長時間労働は当たり前
ブラック企業あるある、長時間労働。
私も当時は8時までには出社し、帰りは22時か23時頃。それより遅くなることはあれど早くなることはない、みたいな生活でした。
そして長時間労働の証拠が残らないよう、タイムカードの数字は会社に改ざんされてました。恐ろしすぎる。
高確率で昼休みが消失
人を使いまくることしか考えてないブラックすぎる私の会社では、週6勤務中・週4日くらいは昼休みがありませんでした。
12時間以上何も食べないで仕事するなんて日常茶飯事。
低血糖を起こしてよくふらふらしていました。
休憩のタイミングを逃しまくっていたので、トイレもなかなか行けず膀胱炎にもなりましたね…。
少ない休日・行方不明の有給
長時間労働を易々と強制するブラックな会社は、当然休日も少ないです。
ちなみに私の会社では休日は月6日と決められていて、年間休日は85日前後でした。
ブラックすぎる会社では、例えインフルエンザにかかったって3日以上の休暇は許されません。鬼。
もちろん有給休暇を取るなんてもっての外で、有給休暇は超絶エリートたちが集うホワイト企業にしか存在しないものだと本気で思っていました。
賃金がブラックすぎる
給料はギリギリ死なない額
これもブラック企業あるあるでしょう。薄給。
当時の私の給料は確か額面17万の手取り14万くらい。
…えーと、今計算してみたところ、仮に労働時間を残業抜きの8時間で計算したとしても最低賃金を下回ってました。ブラックすぎぃぃぃ…。
残業しまくって、休日出勤しまくって、消耗して消耗して消耗しても、ブラックすぎる会社で働けば一生貧乏です。
昇給・賞与は子供の駄賃
私が働く会社は紛うことなきブラックすぎる会社でしたが、昇給・賞与は一応存在していました。
しかし問題はその金額。
昇給額は200円。ボーナスは年に一度3000円でした。
ちなみに、高校生のお小遣いの平均額は一か月5000円だそうです…。
昇給賞与は必ずあるものではありませんが、それでも数年働いて全くなし・または雀の涙程度の額という会社はブラック企業の可能性があります。
社風がブラックすぎる
健康診断など存在しない
社員に健康診断を受けさせることは会社にとって義務ですが、ブラックすぎる私の会社は健康診断を実施していませんでした。
健康診断が実施されないって会社から「お前の健康とか心底どうでもいいから。」って言われてるのと同じですよね。今思えばまじでクソです。
ついでに話すと、ブラックすぎる会社って健康診断だけじゃなく何にもない気がします。
例えば社員のロッカー、冷蔵庫、電子レンジなど。
そういう「必須じゃないけどあると嬉しいし、ある会社が多いよね」みたいなアイテムが少ないです。
ハラスメントは日常
ブラックすぎる私の会社ではパワハラ・セクハラ・ジェンダーハラスメントは日常で、気に食わない部下をいびり倒す上司がゴロゴロいました。
例えば
- 部下に「お前は無能だ!死ね!」と暴言を吐く・暴力をふるう
- 女性部下に「お前今日生理だろう」とストレートに聞く
- 同じ仕事内容でも男女間で給料に差がある
みたいな行為がそこら中で見られていました。
めちゃめちゃ個人的偏見ですが、ブラックすぎる会社で生き残る人間は、もれなくろくでもない人格の人間が多いと思います。
努力と根性があれば何でもできる
これもブラックな会社ではよく見られる特徴だと思いますが、とにかく精神論が大好き。
到底無理なノルマやスケジュールでも、「努力でこなせ!」とか言っちゃう。
風邪ひいて熱があっても「根性で出社しろ!」とか言っちゃう。
まじで頭がイカレてる。
精神論ばかりの会社は、明確な目標がないか、目標を達成するための方法を何も考えていない会社です。
ちなみに私は謎な精神論を持ち出され、なぜか滝に打たれる研修に参加したことがあります。
退職理由のほとんどがうつ
円満退職がないことも、ブラックすぎる会社を見極めるポイントです。
ブラックすぎる私の会社では辞める人の多くが、うつ病やパニック障害の診断書を持ってきました。
ちなみに持ってこない人でも、にこやかに別れの挨拶をして会社を去った人はいません。
私を含め、退職する人はみんな顔色が悪く、言葉も少なく絶え絶えで、顔からは覇気が消え、まるで屍のような姿で退職していきました。
ブラックすぎる会社の抜け出し方
自分がブラックすぎる会社に入ってしまったと気づいたら、できるだけそこから早く抜け出す必要があります。
流れとしては
- できるだけ証拠を集める
- 気合があるなら労基に相談する
- 飛んででも退職する
- 頑張って転職する
こんな感じ。
でも本当に切羽詰まってるなら、準備なしに飛んでもOKです。
私はとにかく長時間労働がひどかったので、タイムカード改ざんの証拠として毎日出社直後と退社直前にパソコン画面に表示されている時計とカレンダーをオフィスの背景込みでこっそり写真に撮っていました。
そして社長室に退職届をねじ込んで飛ぶように辞めたのち、転職活動を始めました。
その時のことは、こちらの記事で詳しく書いています。
働きながら転職なんてできない
「ブラックすぎる会社でも、働きながら転職活動をするべき」という意見もありますが、普通の人には絶対に不可能だと私は考えます。
その理由は簡単で、精神的余裕も、体力的余裕も、時間的余裕もないから。
よほど屈強な身体とメンタルがなければ難しいでしょう。
効率的に転職がしたのであれば、ブラックすぎる会社をスパッと辞めて、その後本気で転職活動したほうがいい、と私は自分の経験上考えています。
ですが、転職サイトに登録するだけなら会社を辞める前からでもできるので、事前に面倒な登録は済ませておくことをおすすめします。
あらかじめ電話ヒアリングを受けたり、求人情報を眺めたりしておけば、転職活動時のヒントになってくれるはず。
ブラックすぎる会社は全て滅べ
最後に、ブラックすぎる会社の特徴をもう一度簡単にまとめます。
- 長時間労働が多い
- 昼休みがないことがある
- 休日が少ない
- 給料が低い
- 健康診断がない
- ハラスメントが横行
- 精神論ばかり言う
- 円満退職がない
これらの条件のいずれかがあなたの会社にも当てはまったなら、それはブラックな会社かもしれません。
会社なんて入社前にあれこれ調べても、結局は入社しないとわからないことが大半です。
ブラックすぎる会社に入社してしまうとつい「こんな会社に受かってしまった自分は、しょせんその程度の人間なのだ」と自分で自分の評価を下げがちですが、悪いのはブラックすぎる会社であって入社した人ではありません。
私は、ブラックすぎる会社で働いた1年半を今でも時々思い出します。
忘れられない嫌な思い出として、ずっと胸に残り続けているのです。もはや定期的に思い出しては会社に呪いをかけていると言っても過言ではありません。
そんな大嫌いなブラック企業で消耗する人が、一人でも減ればいいなと強く思います。
せめてここまで読んでくれたあなたが、普通の会社で不通に働けていますように。
んじゃまた。